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「……俺はいつでもいつも通りだろ」
は、と嘲るように言えば、むー、とふてくされたように声を漏らす。
そして言う。
「しょうがないじゃん。ずーっとずーっと我慢してたんだもん。言いたくて我慢して言いたくて我慢して言いたくて我慢して言いたくて……もう、我慢出来なくなった」
……オーケイ。
「……『ちょうど今は空席だから、隣にいたいならしがみついてでも隣にいろ』」
オーケイ。こいつは遙だ。生きているか死んでいるかは置いといても、少なくともこいつが高峰遙であるのは間違いない。
間違ってるわけが――ない。
「……覚えててくれたんだ」
感慨深そうに言う。
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