恋愛とはなにか。私は言う。それは非常に恥ずかしいものである。

15/32
前へ
/45ページ
次へ
あいつ隠しているが基本的にシスコンだから、幽霊でも遙に会えれば喜ぶだろうし。 「でさ、死体……蘇生技術、だっけ?いや蘇生はないな。あたし死んでるし。とにかく、その死体ナントカカントカ技術でー……いやカントカは要らない?確か二字熟語だった気がするするし……」 「いいから続けて」 テーマを戻したと思ったら、またひとりでに脱線していく遙。 そのリードをするように、俺は思考の修正を促した。 「……はぁ~い。まあさ。やっぱ血みどろぐちゃぐちゃな死体はイヤンなわけだったのよ。別にあたしは基本死んだら全部終わり主義だけどさ。自害の美学なんてわからんし。でも、千尋ちゃんの網膜に最後に映る姿がスプラッターはヤだなと」
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

124人が本棚に入れています
本棚に追加