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ベッドに臥して、半ば眠るかのように意識を散らす。
駆け巡るのは走馬灯。死の直前に走るものだというが、あながち間違いじゃない。
今の俺は死んでないだけで、生きているなんて断言出来ない。
「 ー。 」
笑う声。誰のだ?俺か?あいつか?
「…………… 。 …… 」
ああ、こっちが俺か。そうだよな、俺は『ああいうふう』には笑わないし、笑えない。
「 。ねえ、千尋ちゃん」
なんだよ、遙。
なんなんだよ。はっきり言えよ。
言ってくれよ。頼むから。
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