天使

2/6
前へ
/56ページ
次へ
しばらくアズキは元気が無かった 毎日バスでセンターには通っていたが、家ではあんまり笑わなくなった 泣く事は無くなったが、ぼんやりしている センターでは毎日お菓子を作っているそうだ。それを街の特定のお店に出すらしい いずれ、アズキもそんな仕事につければと思った 夜中、物音が聞こえた 居間にいくとアズキが絵を描いていた 何枚も回りに散らかしていた その絵は龍だった。多分彼の入れ墨だろう。龍が睨み合ってる…アズキは昔から絵が上手く、見たものは間違いもなく描く才能があった 『アズキ、もう遅いから寝よう。また明日描けばいい』 『背中洗う時順番あったの…先に目を洗ってあげて…』スケッチブックに涙が零れた そんなに好きだったのか…俺はため息がでた
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2332人が本棚に入れています
本棚に追加