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しばらくアズキは元気が無かった
毎日バスでセンターには通っていたが、家ではあんまり笑わなくなった
泣く事は無くなったが、ぼんやりしている
センターでは毎日お菓子を作っているそうだ。それを街の特定のお店に出すらしい
いずれ、アズキもそんな仕事につければと思った
夜中、物音が聞こえた
居間にいくとアズキが絵を描いていた
何枚も回りに散らかしていた
その絵は龍だった。多分彼の入れ墨だろう。龍が睨み合ってる…アズキは昔から絵が上手く、見たものは間違いもなく描く才能があった
『アズキ、もう遅いから寝よう。また明日描けばいい』
『背中洗う時順番あったの…先に目を洗ってあげて…』スケッチブックに涙が零れた
そんなに好きだったのか…俺はため息がでた
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