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アズキは相変わらず龍の絵を描く。でも時々天使の絵が混ざっていることがある。それは俺でも知ってるレオナルドダビンチの天使の絵だ
細かくとても上図に描いてある『この絵はどこでみたんだ?』と聞いてみた
『お店のお姉さんがいつも持ってたバックの絵(笑)カワイイなって思っててお金貯まったらアズキも買おうかなって思ったくらいだよ』
本当にコイツの絵の上手さには感心するばかりだ
ただあの龍の絵さえ描かなければ…あれを描いているときの幸せそうな顔はたまらない…あの人がやくざでさえなければ、会わせてやってもいいんだ…でもそんな世界の人だから、アズキにはもう関わらせたくない
週末、アズキはくるくるのパーマを落としてショートボブにしてきた
髪型だけで、普通の17歳に見える。『アズキちゃん、似合ってるわね。』と鈴木さんはアズキを抱きしめた
『本当?鈴木さん、お兄ちゃん、アズキ似合ってる?』
『前より可愛くなったぞ』
俺達の言葉にアズキは零れるような笑顔だ
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