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悔しくてしかたなかった
何もわからないアズキにこんな仕打ちをして…
『お兄ちゃん…痛いよでもユキが耳切られた時も痛かったんだよね…』
『そうだな…痛かったろうな…』
『我慢する…』
夜中にアズキはうなされていた
『許してください、痛い…アズキ死にそうです…』
『お兄ちゃん…助けて、雅也さん…助けて…』
まだあの人が忘れられないのか…
翌日もひどい熱だったが仕事も休めないから病室から出ていった
いったん家に戻りユキに餌をやり仕事に行った
仕事帰り、俺はあの店に寄った。そして店長にアズキの事を話した
『お兄さん、なんとなく心辺りあるんですよ…最近この界隈で、女の子、特に10代の子見つけて試し彫りしてる連中…それ、こっちでカタつけさせてください』
『あと…雅也さん、雅也さんって譫言ばかりなんですよ。』
『ミルクちゃん…』
俺はそれだけ言うと病院に向かった
熱は全然下がらなくて、譫言ばかりだ…
看護婦さんが『なかなか痛み止めも効かなくて…本当にひどい事する人間もいるもんですね…あと事情は聞いてます。落ち着いたら妊娠検査もしておいたほうがいいですから』
そうか…あいつらレイプまでしてるんだ
馬鹿にしやがって!俺の大事な妹に!殺してやりたかった
『お兄ちゃん…ご飯…食べた…?』
『これから売店でお弁当買ってくるよ』
『アズキ…痛くないから…家で寝てね、ユキにご飯あげて…ユキ寂しがるから』
『わかったよ(笑)』
痛いのだろう…顔は強張っていた
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