悪魔の羽

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3日目になって少し熱がさがった。でも意識は朦朧としていた…7時ごろ足音が聞こえ、誰かがノックした あの人だった 『約束破ってすまない…今回だけだ』とそう言った 『ミルク…まだ痛いか?』 『雅也さん?呼んだからきてくれたのかな(笑)』 『そうだ(笑)』 『ミルク…また雅也さんの背中流したい…雅也さんの綺麗にしたい…雅也さんに抱っこされたい…でももうダメって約束したから我慢する。痛いのも我慢してるの』 『ミルクはいい子だ、でもお兄ちゃんの事はもっと大事にして、センターもいくんだぞ?』 『約束する!』 『ドーナツ買ってるから。それと背中の羽は絶対とってやるからな。お兄ちゃんに任せとけばいい俺じゃなくて、お兄ちゃんだ』 アズキの笑い声を久しぶりに聞いた外にいた俺は、奮えるほど嬉しかった そしてあの人の偉大さも知った 帰り際あの人は『また痛い思いするが、あれはタトゥーだから多分レーザーで消えると思う。また綺麗な背中に戻る』と言い残した 部屋にはいると、少し笑顔を浮かべながらアズキは眠っていた
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