悪魔の羽

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ある夜寝てる時アズキは喋りだした 『あのね、お兄ちゃん…アズキね、一つだけ嘘ついてるの…怒らないで』 『なんだ?』 『前にお店終わってからお客さんについていったのおじさんだけっていったけど…』 アズキは布団を頭までかぶった 『あのね。雅也さん街で見かけて…』 『つけたのか?』 『うん…お家の前で雅也さんに見つかった…すごく叱られた。ちゃんと部屋帰らなきゃダメだって…アズキ雅也さんに抱き着いた…帰らないって。そしたら雅也さんがアズキ抱っこして家まで送ってくれた お布団ひいてくれて寝かせてくれたの。ミルクはこんな仕事ホントはしたらダメだって言ってた。でも雅也さんに会えるのはあのお店しかないから辞めないって言ったの そしたらキスいっぱいしてくれた。ミルクが好きだけど俺と一緒にいたらダメなんだって… ごめんなさい、お兄ちゃん嘘いってて…』 『いいよ…早く寝よう』 あの人はいい人だ…わかりすぎるくらい。自分の立場わかってアズキを遠ざけてくれるんだ…
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