ＡＺＵＫＩ

私はヒーローになる

式が終わった時、ボサボサのロン毛の背の高い男が声をかけてきた

『すいません…お嬢さんの写真撮らせてもらえませんか？』

俺は断ろうとしたが

『お兄さんはいい人だから、アズキの写真とってもいいよ（笑）お兄ちゃん達もとって！それとね、ユキも！』

『ユキ？』

『うちの猫だよ、耳が半分ないけど可愛いよ』

男は黙って写真を撮った
『写真はすぐそこから出てこないのですか？』

『これは現像しないとダメなんだ（笑）』

『難しいね…』

『アズキいくぞ！』

アズキがここまで話すって事は悪い奴じゃないんだろな…

まあ俺らがみても、今日はアズキが１番綺麗だった