私はヒーローになる

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康郎さんは不思議な人だった アズキといても違和感もないし、障害者だという意識もなく普通にせっしてくれた アズキを連れ出す事もなく、とても理解してくれる アズキはもう一人兄が出来たようにしたっていた ある日俺と康郎さんは二人で居酒屋に行った なんとなく気が合う。歳も近いせいだろうか? 『俺戦場でいい写真一発とって有名になるって旅だったんですよ(笑)ところがいい写真どころじゃない。砲弾に怯え、死体にビビって写真なんか撮れませんでした ある日、10歳くらいの女の子が兵士にレイプされてるのみたんですよ…止めようとしたら鉄砲向けられて、震えながら黙ってみてました ある時は目の前で少年が地雷踏んで亡くなりました 俺何しにきたんだ?なんて思ってた時国から出されました。日本人の青年が殺されたからって 日本に帰ってからは、わけもわからずなんでもシャッター押してました そんな時アズキちゃん見かけて(笑)ついついです』 『軽い知的障害者だけどなんでもできるんだ…俺がムショなんか入ったばかりにあんな仕事させちまって…』 『アズキちゃんは汚れてなんていないですよ…一生天使ですよ、あの絵のように』 そうであってほしい…
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