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『アツシ!きて!』祥子が呼んだ
病室のベットに横たわるアズキが…俺を呼んでる
『お兄ちゃん…アズキは…死なないんです…ヒーロー…ですから』と俺の指を力強く握った
『センターの…みんなに…会いに行くんです…』
『もうしゃべるな、アズキ』
『アズキは…絶対…死にません』
その力の入った言葉通り、アズキは死から生へと駆け登ってきた
『大丈夫ですよ!妹さんは』と医師は嬉しそうに俺達を見た
俺は病院をでて叫んだ
『アズキは助かりました!アズキは死にません!生きてます!』
警官の人は俺の肩を叩いてくれた
あの人は聞いてくれただろうか?
あの店の店長にも助かったと電話を入れた
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