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『お兄ちゃん、アズキの次の働くとこはどこですか?アズキはバカだからコンビニとかじゃ働けないよ』
『障害者センターで探して貰おうか?俺が休みの時一緒に行こう。それとアズキはバカなんかじゃない。素直ないい子だ』
この子が風俗で男の欲求満たしてたなんて想像もしてなかった…
でも人気があるっていうのはあの天使のような無邪気な笑顔のせいだろう
二人きりの兄妹になったんだ。これからは守らなきゃいけない
障害者センターにはアズキよりもっと重度の知的障害の子がたくさんいる
でもみんなそれなりに仕事見つけて、センター通して仕事をしていた
アズキはまだ17…軽い仕事があれば本人も気がすむだろう
センターに鈴木さんと言う27、8くらいの女性がいた
その人がそういう仕事を担当してるらしい
『そうだったんですか…アズキちゃんはお兄さんのために必死だったんですよ。自分ができる仕事をやっとみつけて、生き甲斐みたいなのもあったのかもしれませんね。しばらくここのセンターに通って職業訓練受けてみたらどうですか?』
『そういうこともできるんですか?』
『ええ(笑)彼女の楽しみになるかもしれません』
ようやく俺はホッとした
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