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そんな僕の父親は、元モデルのプロのカメラマン。
僕は子供の頃から父さんに駆り出され被写体として扱われていた。
父さんからしてみれば、僕はただの商売道具だった。
近くに居る事は少なかったくせに、あいつは僕達をまるで監視しているかのように把握していて
絶対的に逆らえない雰囲気を醸し出していた。
まるで氷のような表情は、いつだって僕達を見下ろしていて
言葉少なに嘲笑う。
そんな父親に顔が瓜二つな僕。
そう言ったのは、亜紀姉だった。
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