絶望

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ピピッ… いつもの事ながら、鳴り始めたアラームをいきなり黙らせた。 時間を確認すると、六時半。 この時間にアラームをセットしたんだ。 それは当たり前。だけどいちいち確認するのは、持ち前の気にし過ぎという短所のおかげだ。 顔を洗い、朝食をとって 見もしないテレビをつけた。 いつも無駄に早く起きてしまう。 登校時間までまだまだ余裕がある。 今更になってカーテンを開けると、とても心地の良い朝日が酷く鬱陶しく感じた。 再び閉ざされた部屋で、二度寝をしながら 心に想う。 おはよう。今日も僕は生きてるよ、母さん。
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