絶望

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他愛もない話をしながら、亜紀姉と別れる交差点に差し掛かった。 いつものように昼食のお弁当を受け取って、笑顔の亜紀姉とさよならをする。 胸下まであるゆるいウェーブの髪を翻して、彼女は振り向いては手を振ってくれる。 整った顔立ちに、優しい笑顔。 僕は当たり前のように恋をしていた。 幼なじみ。まるで弟。 そんな関係は生温くて、とても不快なものだったけど それが唯一の手段。 そして、僕は知っている。 亜紀姉は僕の顔が好きなんだ。 僕が大嫌いな、この顔がさ。
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