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「おい零斗!また載ってんな!」
校門に差し掛かると、同じクラスの寺田が雑誌を握り締めながら走り寄ってきた。
寺田が広げるページの一角に、嫌いな顔。
操り人形みたいに、指示通りに創られた表情の僕。
「だからやめろって。没収な。」
寺田から無理矢理雑誌を奪うと、奴はいきなり肩を組んで辺りを見渡した。
「俺お前と親友でマジ鼻高いぜ!だから今日合コン来いよ!」
脈絡のない上に、勝手な親愛度。
朝からこのテンションは正直ウザい。
「だから行かねえって。先教室行くからな。」
僕は寺田の肩をすり抜けて、早足に教室を目指した。
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