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ヒロくんは小さい頃から野球をやっていた。泥だらけになりながらも、笑顔で楽しそうに野球をするヒロくんを、アタシと麻桜はいつも見てきた。
その姿は、野球を全く知らないアタシにさえも、野球は楽しいとわかる程だった。そんなヒロくんが、アタシにはとても輝いて見えた。
そしていつしかアタシは、ヒロくんに恋心を抱くようになった。
ヒロくんに少しでも近づきたくて、野球のことをいっぱい勉強した。少しでも役に立ちたくて、キャッチボールの練習もした。
アタシも、野球が好きになった。
ヒロくんを好きになったあの日から、アタシの心にはいつもヒロくんがいる。
泥だらけになりながらも、笑顔で楽しそうに野球をする、幼いヒロくんが…。
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