第三章 遺跡からの脱出

18/36
前へ
/113ページ
次へ
「理由って…………名乗られたら名乗るのが礼儀だろ?」 「名乗って面倒に巻き込まれたくないし、名乗るか名乗らないかは、私の自由でしょ?」 「面倒って…………別に名前聞いたからって、何もしねぇよ」 「何も出来ないの間違いじゃない?」 「おまっ!!…………人の揚げ足取るの上手いな…………」 明らかにテンションが下がっている、自称ドラゴン…………もといスッピー。 てか、揚げ足取りって言うより事実だよね。 …………あれ?そういや普通に話してたけど、なんで言葉通じるんだろう? 帽子屋さんやシロンとかも、普通に言葉通じてたし…………。 私、日本語話してるよね? 「……仕様ですか?」 「は?なんだよ、急に?意味判んねぇ事言って」 おっと、つい言葉に出して言ってしまった。 まぁ、いいや。取り敢えずスッピーに聞いてみるか。 「いや、なんでもない。こっちの話。 そんな事より、今まで普通に話してたけど、なんで言葉通じるの?」
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1206人が本棚に入れています
本棚に追加