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スッピーの言うことを無視して、球体を思いっ切り蹴り飛ばす。
一度やってみたかったんだよね。
ストレス発散みたいな?
スッピーの入った球体は、割れることなく部屋のあっちこちにぶつかり、コロコロと石畳を転がり私の方へと戻って来た。
スッピーは、中でピクピクいってる。
「割れないねぇ?」
まぁ、当たり前だろうけど。
なんせファンタジーだし、蹴った位で割れるわけないよね。
「スッピー大丈夫……「な訳あるかぁ~!!!」……だよね」
「おまっ!!何しちゃってんの?!
蹴るとか有り得ないだろ?!わざとか?!わざとだろ?!
何考えてんの?!普通に考えたら判るだろ?!
馬鹿じゃないの?!ホント馬鹿だろ?!
危なく死ぬ所だったわ!!」
かなりの勢いで、まくし立てるスッピー。
そりゃわざとだけど、馬鹿とか酷くない?
仮にも助ける側に対して。
「お前、頭可笑しいんじゃないの?!マジで!!!」
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