第三章 遺跡からの脱出

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スッピーの言うことを無視して、球体を思いっ切り蹴り飛ばす。 一度やってみたかったんだよね。 ストレス発散みたいな? スッピーの入った球体は、割れることなく部屋のあっちこちにぶつかり、コロコロと石畳を転がり私の方へと戻って来た。 スッピーは、中でピクピクいってる。 「割れないねぇ?」 まぁ、当たり前だろうけど。 なんせファンタジーだし、蹴った位で割れるわけないよね。 「スッピー大丈夫……「な訳あるかぁ~!!!」……だよね」 「おまっ!!何しちゃってんの?! 蹴るとか有り得ないだろ?!わざとか?!わざとだろ?! 何考えてんの?!普通に考えたら判るだろ?! 馬鹿じゃないの?!ホント馬鹿だろ?! 危なく死ぬ所だったわ!!」 かなりの勢いで、まくし立てるスッピー。 そりゃわざとだけど、馬鹿とか酷くない? 仮にも助ける側に対して。 「お前、頭可笑しいんじゃないの?!マジで!!!」
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