第三章 遺跡からの脱出

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猶(なお)も言うスッピーに、取り敢えず謝ってみる。 「わざとだけど、ゴメンて…………一度やってみたかったんだよね」 「はあぁぁぁ?!謝る気あんの?! つか、やりたかったからって、やって良いことと悪いことがあんだろ?! しかもわざとって!!!お前、どういう教育受けてんの?!」 「………………」 「この鬼!悪魔!鬼畜!!外道!!!」 え~、そこまで言う?なんかムカつくよね? 凄くお腹すいたし。 しかも煩いし、チミっこい蜥蜴のくせに…………黙らせるか。 お腹すいたし。 私はスッピーの入った球体に、足を乗せ言い放った。ニッコリ笑顔で。 「え?もう一回して欲しいって?」 するとスッピーの赤っぽい顔が、見る見る青くなりカタカタと震え出し、球体の中で勢いよく土下座した。 それはそれは見事な土下座でした。 「さぁせんしたぁ!!!マジ調子こいてましたぁ!!! ホント許してください!!! お願いします!!!勘弁して下さい!!!!!」
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