第三章 遺跡からの脱出

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球体の中で頭を擦り付けながら謝るスッピー。 それを見て美味そうだと思う私。 「……腹減った……」 「へ?…………って、ちょっ!目ぇ据わってんですけどぉぉぉ!!!」 今度は違う意味で青くなるスッピー。 「………………」 「ちょっ!止めて……俺は食いモンじゃあねぇ!!!」 「丸焼きか?……それとも鍋……フフフ」 「まっ、待て待て待て待て待て!!!お前キャラ変わってんぞ?!」 なんて事をしていると、急にレインが唸り始めた。 「クゥ~ン、クゥ~ン…………グルルルルルッ」 「………………」 「なっなんだ?!おい!何が……「なにか来る」……へ?お前正気に戻ったのか?!」 私はスッピーの入った球体から足を退かし、レインが見つめる方向へ目を懲らした。 「おい…………!!!」 スッピーが声をかけると同じに、この部屋にゾロゾロと"なにか"が、なだれ込んで来た。
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