第三章 遺跡からの脱出

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取り敢えず、名称から思い付く奴を使ってみるか…………。 「え~と…………」 近付いて来るガーゴイルを見ながら、攻撃魔法を思い浮かべる。 上級…………上級か、それ以上ねぇ。 なんかのゲームに出て来る、魔法っぽい名称が頭に浮かぶ。 えと、イメージして…………。 「《カマイタチ》」 見えない刃(やいば)がガーゴイル達を切り裂く。 そして断末魔を上げて、数体のガーゴイル達がバラバラになった。 「うわっ、グロテスク~」 しかし、ガーゴイル達は減る事なく寧ろ増えている。 ガーゴイル達の攻撃範囲外に居るため、攻撃は来ないのが救いだろう。 「えと……《ホーリーレイン》」 まばゆい光が雨の様にガーゴイル達に降り注ぐ。 光を浴びたガーゴイル達は、グラリと崩れ落ちた。 減る気配の無いガーゴイル達は、仲間が死んだにも関わらず、こちらに向かって来る。 「えと……《ダイヤモンドダスト》」 氷の粒が一斉にガーゴイル達を貫く。
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