第三章 遺跡からの脱出

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貫かれたガーゴイル達は断末魔を上げて、血を噴き出し倒れた。 「うわ~グッチョリ~」 「って、最上級を詠唱破棄だと?!」 「は?なに?」 「……いや……」 何処から湧いて来るのか一向に減る気配がない、そんな苛立ちと空腹で刺々しい口調になる私。 「なんか攻撃範囲広いの……《エクスプロージョン》!!!」 魔法を放った瞬間……………… ドクン 身体の異変を感じた。 「っ!!!」 「おい!どうした?!」 「う゛っ…………あ゛っ!!!」 私の異変と共に魔法も変化する。 ガーゴイル達を下から炎が襲い掛かる。 が、しかしそれは次第に拡がり、炎はガーゴイル達を喰らうように不規則に動き出す。 私は立って居られなくなり、トランクを落として膝を付いた。
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