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「なっ?!まさか魔力の暴走か?!」
スッピーが何か言っている…………耳鳴りが酷くて聞き取れない。
頭や身体に激痛が走る。
まるで、血液が沸騰したように熱い。
息が…………出来ない……。
呼吸が乱れ、頭痛のせいか景色が揺らぐ。
「う゛っ?!あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
「おい?!しっかりしろ!!」
「クゥ~ン、クゥ~ン」
先程より激しい痛みが全身を襲う。身体を起こして置けずその場に倒れ込んだ。
私は痛みに耐え切れず、意識を手放した。
同時に炎も消えた。
倒れた紫月を庇う様に立つレイン。
「クゥ~ン」
「くそっ!!まだ居やがるのか?!おい、レイン!そいつ連れて行けるか?」
「クゥ~」
スピネルに言われレインが紫月を動かそうとするが、倒し損ねたガーゴイル達が迫って来ていてそれは阻まれた。
「グルルルルルッ!!」
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