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カインは紫月達の方を見遣ると、微かに眉を寄せたがすぐにガーゴイル達に視線を移し、片手を向け呟いた。
「雑魚が…………消え失せろ《ダークネス》」
するとガーゴイル達は黒い霧の様なモノに包まれ消え去った。
カインは、全てのガーゴイルが居なくなったことを確認し、紫月達の方へと歩みよる。
「グルルルルルッ!!」
それを見たレインは紫月を守る様に立ち威嚇する。
「寄せレイン!!相手は上位の悪魔だぞ?!」
スピネルの静止を聞かずレインは攻撃体勢をとる。
レインが威嚇する中、カインは歩みを止めず口を開く。
「止めておけ……貴様では俺には勝てんぞ?魔狼。彼女を助けたくないのか?」
「グルルルルルッ!!」
「お前では治せないだろう?」
「待てよ?!魔族が何故こいつを助けようとする?こいつは人間だぞ?!」
そう言われ歩みを止め、スピネルを見るカイン。
少し思案したのち口を開いた。
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