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――――ちょっと何するのよぉ
――なっ?なっ?コレおんもしれーだろ!?
―――――やーだ、なにそれウケるぅ~
ここは公共の場。
学び話し、足りなかった者を補う場。
『ほら安比奈っ!勉強ばかりしてると頭が腐るゾっ!私と一緒に理科室にノートを届けに行きましょー?』
『勉強ばかりて…土日を越したらテストなんだよ…?危機感という三文字熟語は響華の中にはないのかな?』
―――でも
『あたぼーよ、私みたいに人生という名の線路を暴走してる者にとって勉強と言う言葉は単なる終着駅ー……私の道に終着なんてないぞーっ!!地の果てまでゴーゴーっ!!』
―――時々思うようになったの
『私は鈍行中の普通列車だから、線路から脱線なんかしないし事故ったりもしないしぃ…また日が明けたら普通列車で走りたいなぁ…』
―――私、17にもなって、高校二年生になって、友達も出来て、家族も優しいし
『たまには快速とか特急になってみれば?本当に安比奈は万年ほんわかマイペースだよねぇ…』
――――――私に足りない物って…何かあるだろうか?
別にナルシーになって…ないよね多分。こんな事が思えるから。…ぃや、だから危ないのかな?
『疲れちゃうもん。急いだり考えすぎちゃったり慌てたり…それって前々からその原因を考えて行動しちゃえば…わりとそうする事もないんだよ?』
―――ただ
『だったらさぁっ!私と理科室にノートを置きにいく時間くらい作れるじゃーん…?』
―――自分の背中に“黒い羽”があったとして
――一体どこまで飛べるだろうか
『…もーぅ、わかったよぉ…一緒にいこ?』
―――白い翼が欲しいなんて事は言えない。言えるわけないよ。
私そこまで綺麗な人間じゃないし、天使でもなきゃアヒルでもないもん
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