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「私は思うんです」
登校の途中、何時ものゲームセンターを通り過ぎた時だ。
「どうした冬?」
「どうかした?」
夏と二人して足を止めて冬を見る。
「毎日毎日毎日毎日毎日…」
まさか…。
「何故ご主人様がお弁当を作ってるんですか!?」
冬の言葉に夏と二人顔を見合わせ、ゆっくりと距離を開けて行く。
「私が朝弱いのは知って居ます」
ゆっくりゆっくりと、距離を開けて…。
「じゃあな!冬!!、学校でな~」
「また後で~!!」
何時ものやりとりが始まる前に夏と二人して駆け出した。
「あっ!?二人共話しはまだ…」
冬の声が聞こえたが無視、アイツに朝仕事をさせるのは子供に核ボタンを預ける位危険だ。
「朝仕事したいならまずはその朝弱いのを何とかしなさい!!」
叫びながらダッシュで逃げる。
…、爽やかな朝の何時もの出来事だ。
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