朝は静かに…

5/6
前へ
/38ページ
次へ
「私は思うんです」 登校の途中、何時ものゲームセンターを通り過ぎた時だ。 「どうした冬?」 「どうかした?」 夏と二人して足を止めて冬を見る。 「毎日毎日毎日毎日毎日…」 まさか…。 「何故ご主人様がお弁当を作ってるんですか!?」 冬の言葉に夏と二人顔を見合わせ、ゆっくりと距離を開けて行く。 「私が朝弱いのは知って居ます」 ゆっくりゆっくりと、距離を開けて…。 「じゃあな!冬!!、学校でな~」 「また後で~!!」 何時ものやりとりが始まる前に夏と二人して駆け出した。 「あっ!?二人共話しはまだ…」 冬の声が聞こえたが無視、アイツに朝仕事をさせるのは子供に核ボタンを預ける位危険だ。 「朝仕事したいならまずはその朝弱いのを何とかしなさい!!」 叫びながらダッシュで逃げる。 …、爽やかな朝の何時もの出来事だ。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加