暁に狂う<星神>

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真っ白な世界、…ただそこに声が聞こえる。 「終わる…」 世界は静かに言霊を紡いだ。 「一度は暁に沈んだこの世界」 言霊は響かない、何故なら、それ自身が世界に存在するから。 「未だ続く輪廻を、終焉へと紡ごう」 声に…、僅かに愉悦が混じった。 「ククク…、始まりは無く、終焉へと続く輪廻転生…」 声は次第に大きくなる…。 「アハハハハハ!!、神への供物が聖歌ならば、我への供物は…!」 堪えきれぬ愉悦はやがて世界を染める。ただ、今を包んだ現在は、決して戻らない。 …………………幸いは知らず過ぎ去り、不幸は降りかかった瞬間に恐怖へと繋がる…………、響かない世界は、未だ未来を見せてはくれなかった。
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