世界の<核>

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「…優くん」 世界の異常を感知出来る巫女、御崎香澄<みさきかすみ>がポツリと呟いた。 「…」 整った顔立ち、肩で切りそろえられた柔らかそうな銀髪、左耳にはキラキラと光を反射するピアスがゆらゆら揺れている。 「香澄様?」 「…」 香澄の横には大小二つの影が付いている。 「何かあったんですか?」 真柴麗 <ましばれい>、…組織、<古代の創造主>に最近入った、モデル並みに綺麗で身長が高く礼儀正しい護衛の一人。 「大丈夫です…、ただ…」 香澄の声に何か思うように、もう一人、神崎秋菜<かんざきあきな>が香澄に視線を向けた。 「…」 香澄がこの<古代の創造主>に入る前から組織に居る秋菜、見た目は幼く可愛らしいのだが、年齢は秋菜の方が上だ…、、肩付近で結ばれた青髪が、尻尾のように揺れた。 「大丈夫だよ…秋菜…」 香澄は柔らかく笑って歩き出した。 香澄の後を改め付いていく二人…。 (うん、大丈夫…、まだ戦うって決まって無いから…)。 …………………………………………………………………………動いた時はやがて連なる運命を呼ぶ、星神はワライ、やがて来る終焉を見つめる、巡る時は未だ時間を刻み続ける………。
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