2、精神具現化

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灰「無駄に気合いが入ってウザイし、それに汗を撒き散らすのは止めてもらえますか?」 夜叉「何を申すか!汗は男の勲章!故に、この噴き出す汗を止めることは万死に値する!」 灰「……まぁ、どうでもいいです。それでは精神具現化能力について話します」 夜叉「うむ、励むがよい!」 灰(ちょいちょいむかつくなぁ……この筋肉ダルマ!) 夜叉「んっ、どうしたのじゃ?早く話しを進めい!」 灰「くっ!まず、前回も話したように、精神具現化能力とは想い描いたことを現実に具現化させるということが基本となります。しかし、それには個人の素質があるかどうかで大きく違って、精神汚濁者になった原因となる感情の特性によって個々の能力が全然違ってくるんですよ」 夜叉「なるほど……全然理解できぬな。其方、説明が随分と下手じゃのう」 灰「黙ってらっしゃい筋肉ダルマさん(笑)!」 夜叉「ぬぅっ!?貴様……」 灰「つまりは、人への殺意が異常に特化しているなら攻撃的な精神具現化、人への不信感が強いなら自らを守る精神具現化といった強い感情部分が精神具現化作用を及ぼします。けれど、その精神汚濁者の中には変わり者がいて、固定概念を施してある物を変化させたり、形のない空気や次元を歪ませたり、身体の構造を意図的に変えたりと様々な者がいます」 夜叉「待て!其方、我を愚弄しおったな!」 灰「精神具現化には物質強化や身体能力の向上、残留思念の固定具現化に非物質への強制干渉、精神吸収があり、珍しいとされてるのは異質具現化と精神集合体への融合ですが、未知なる能力はまだまだあるようですよ」
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