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さえずり謳う
記憶の彼方
水鏡
映した白い羽根
空の色というものは
遥か昔から変わらない
たとえ雲の流れが変わっても
そう
貴方だけを見つめる鳥になりたい
貴方を止まり木にして羽根を休めていたい
貴方だけの翼になりたい
貴方だけに聴かせる歌を歌いたい
命の空で
貴方を探す
私は天使
この白い翼
何時かは貴方の翼になりたい
だから
貴方だけが見つめる鳥になりたい
貴方の部屋の窓際で濡れた羽根を乾かしたい
貴方を寝かしつけたい
貴方だけに歌う子守歌で
貴方の為に空を飛びたい
貴方の為の翼になりたい
貴方を乗せて空を飛びたい
貴方を乗せる翼になりたい
小さな命
今は小鳥のような儚さで
何時かは貴方の翼になりたい
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