虚空のDestiny

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朝目が覚めると渡り鳥の声が カーテンの向こうに聞こえる 季節は廻っていく 世界も変わっていく でも私だけは変われない…… 校庭のブランコ 風と遊ぶ こぼれていく桜はあの日の涙 ねぇ、あれからあなたと私 別々の道歩いてきた 「また、会おう。」 意味もない約束交わしたね でもあれから宛もなく 同じ景色をさまよってる 私はあなたを待ち続けるだけ 窓の外の景色 沢山の人混み 思わずあなたの面影探す 「そろそろいいかな。」 開けたオーブントースター 半焼けの食パンが虚しい 大通りの信号が青に変わる 私も行かなきゃ でも進めない ねぇ、あれからあなたと私 背中合わせで歩いてきた 愛し始めたその瞬間から 運命は決まってたの? それでも何時かあなたと私 運命が重なり合ったなら そう、また会えるわ 信じてた……… 何時の時代でも太陽は 西に沈むものと知っていたのなら…… ねぇ、今頃私は独りで 泣いてなんかないはずだった でもあの日は遥か遠くに 過ぎ去ってしまったの でもそれなら未来を見つめ 歩いていくのもいいと 代わりにあなたに教えられたから………
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