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薄れる意識の中で、そんな事をのん気に考えた。
名前を呼ばれたとき、一瞬相沢くんだと思ったのだけど、あたしを名字で呼ぶのは何だか嫌だなぁなんて考えて……。
だから、名前を呼んだ人物が蓮見くんで良かった。……なんて、また最低なことを頭の中に巡らせてしまった。
倒れたはずなのに、体は痛くない。
体が何かに支えられてるのが分かった。
蓮見くん?違う、佐倉さん……。
薄らと開けた目に飛び込むのは、自分の右手に持ったケータイ。水色のうさぎのストラップ。
恋のお守り、本当はずっと効いてたんだね。
信じなくてごめんなさい。
だから、罰が当たっちゃったのかな……。
そこで意識は途切れた。
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