37104人が本棚に入れています
本棚に追加
「つか、朝奈一人に仕事任せてたら、俺すっげー嫌な奴じゃん?」
気にすんなよ。と言い、相沢くんは冗談混じりに笑う。
それにつられて、思わず笑顔になる。
相沢洋司。
彼とは、名前が「あ」で始まる出席番号一番同士だからなのか、同じクラスになってからよく縁があった。
日直はもちろん、授業で男女のペアを作る時はいつも一緒に組まされていた。
だから、他の男子よりも話す機会は多くなり、あたしたちはよくお互いの笑い話を喋り合う仲だった。
「でも、相沢くんの彼女、待っててくれてるんでしょ?」
「まあな。あ、羨ましい?」
「おあいにくさまですー!あたしだって、超ラブラブな彼氏が待っててくれるもーん」
最初のコメントを投稿しよう!