Prologue

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『幽霊が人知れずこっそりと誰かに成りすます』 小高い丘の上にある尾瀬東高等学校ではそんな噂が存在していた 「なぁ旧校舎だってよアレ」 「えぇーアレは視聴覚室だって。夜中の2時でさぁー」 「いやいや、創設者の銅像の前とかさ!」 「つか誰だよ。魂をユーレイに取られるって言い出したのは」 一度その話題が出れば、情報を交換し合い確かめる この学校のとある場所、とある時間に幽霊に魂を乗っ取られるというもの。 その噂を面白半分で信じ入学した人までいる。 「結局謎は謎だよなぁー」 「そうだね…」 噂に聞くだけで、真実を確かめた者はいない――…‥
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