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葵N
(男のオレが超お嬢様学校、聖ミスティア学園の高等部に通うことになり、かれこれ3ヶ月。
数々の危機はあったものの、女だらけの生活にも何となく慣れつつある。)
葵N
(今回は、そんな平穏なある日。部屋でのありあとの何気ない雑談から始まった。)
葵
『…は?舞踏会?』
ありあ
「そう。聖ミスティア学園では、毎年この時期の恒例行事なの。今年は…あと2週間後、かな?」
葵
『恒例行事…って、女しかいないのに舞踏会?』
ありあ
「うん。2人1組のペアを組んで、王子役と姫役の子を決めるの。それで踊るんだ。」
葵
『それって、結局女同士で踊るってこと?』
ありあ
「まぁねー。日本ではそんなにないと思うんだけど…一応ダンスも良家の娘の嗜み、ってされてるから。」
葵
『ふーん…。』
葵M
(まぁ、オレにゃ関係ねえけど…女も結構面倒だよな。)
ありあ
「あおちゃんは、誰と踊るか考えてる?」
葵
『え?別に。舞踏会があるなんて知らなかったし。ま、余った時にでも考えるよ。』
ありあ
「きっと人気なんだろうなぁ…」
(小さく呟くように)
葵
『え?』
ありあ
「う、ううん!何でもない!!さ、寝よっ!お休み、あおちゃん!」
葵
『? う、うん。お休み…。』
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