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葵
「はぁ…疲れた…」
葵N
(あれから状況はややこしいことになり、オレはさっさと教室を抜け出し、屋上へ逃げて来た。
何故か転校当日の記憶がフラッシュバックした。)
葵
「ったく…女子高に来て3ヶ月。未だに女は分かんねえな。」
翠雫
「ま、男のアンタには分かんないでしょーよ。」
葵
「…! 翠雫。」
翠雫
「別にそんな珍しいことじゃないわよ。初等部からの女子校育ちなら特にね。」
葵
「女が同じ女と踊りたいと思うのか?」
翠雫
「まぁ、ずっと女しかいない環境だもの。同性でも恋愛対象にならないとも限らないわ。」
葵
「冷静に言うな。何かコワい。」
翠雫
「特に、アンタは可愛いしね。
どーせ今日だって、教室でもみくちゃ状態になって逃げて来たんでしょ。」
葵
「ぐっ…、…当たらずとも、遠からずだけどよ。」
翠雫
「まー、モテモテですこと。」
葵
「女としてモテたって全く嬉しくねーんだよ!」
翠雫
「あら、自覚はしてたのね。」
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