~曇りのち曇り~

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夕方、両親に変な男性の事を報告した。 親のやっていたガソリンスタンドの従業員も 「怖かったネー、連れていかれなくてよかったネー」なんて言い私の頭を撫で、顔を見合わせて笑い、俺なんか昨日も自分でどうのと言い、爆笑しながら一人がしーっと人差し指を口に当て、私の頭をポンと叩き いらっしゃいませ~と外へ出て行った。 その晩、今日の出来事でなかなか寝付けずに居た私は足音で慌てて布団を被り目をつぶって寝たふりをした。 ミシッとベットが傾き 足元から手が入って来た。又だ! その手はパジャマのズボンに入り、下着へと入って行った。怖さと寝ていない事がばれては大変と思い、私は歯を食いしばり目をギュッとつぶる。 まだ四歳程の私は、ただそうするしかなかった。 性器をまさぐり、指でつまみ、今思えば膣に指が入って居たと解る。痛くて凄く嫌な気分がした。 どれくらいそうされていたかは解らない。 ただ長く、凄く長く感じた。手が引き抜かれ、ベットの傾きが戻り、足音が遠ざかり、ドアノブの回る音がして、私はそーっと目を開けた。夢だったらどんなに良かっただろう。 目を開けなかったらどんなに良かっただろう…。 幽霊やオバケだったら どんなにその先の長い人生が楽だっただろう…!! その後ろ姿は 私の父親だった。
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