~曇りのち曇り~

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少し都会に越して来て その人が私の睡眠をベットに腰掛けて邪魔する事は しばらく無くなって居た。 でも その人が訳もなく苛立ち帰宅した日は、背中に木刀を入れ、私だけ罵倒され、何時間も立たされ、家族が夕食を取るのを気をつけの姿勢のまま眺める日が続いたりした。 食べ残しを、台所で貪るのが当たり前だった。 珍しく食事にありつけると、喉に小刀を結び付け、前屈みになると首が絞まり喉に小刀が刺さる仕組みで食事をした。わざとその人の手元の醤油を取れと命令され、その姿勢は必ず喉に切り傷を作った。 小学校高学年にもなると 少し女性の身体に変化する。そんな私を全裸にし、夕食の余興として、背中にマジックで的を書き、モデルガンで撃ったりもした。
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