~曇りのち曇り~

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当時私の家は 住宅街の裏は自然が沢山なイタチや、色々な野鳥が住み、小川には小ざかなが 泳ぐ、一人でも暗くなるのも忘れ、遊んで居られる 素晴らしい環境だった。 庭にあずまやがあり、 親の仕事関係の仲間が休日は集まり、バーベキューをしたり、大人達はアルコールが入り、早々にベットへ寝かされた私達は、退屈でも電気を付けて遊ぶ事は許されず、バカ騒ぎの声を煩く思いながらも、布団を被り、無理矢理眠りについていた。 その晩も 途切れ途切れに大人達の バカ笑いと、意味は解らないけれど、聞いちゃいけないんだろうな…という会話に耳を塞ぎながら、ぬいぐるみを抱きしめて眠っていた。 トイレに行きたいなあ… でも電気を付けないと 怖くて一人では行けないな、でも電気を付けたら起きて居るのがばれてしまうな…そう思いながら 私は眠ってしまった。
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