タコの法則

チュ―――タコタッコ―――！

「こらぁ！待たんかぁ！」

「待て言われて待ちゅあほはおらんわ、ボケぇ！」

ここは大阪。〇村は万引きをして警察に追いかけられている

しかし追いかけられている理由はそれだけじゃない
彼がタコだからだ
いきさつはこうだ。〇村君は某デパートで万引きしたところを警察に見られてしまった
「オイ、そこの君ってウワッ、お前チュッチュじゃねぇ？」

チュッチュというのはテレビの特番で『衝撃！走る、しゃべるタコ？』という番組で〇村が地球外生命体として取り上げられた時につけられた名前である

「オイ、チュッチュ。お前そんなことして良いのかよ！💢」
「あ？お前には関係ないだろ！」

「あ、待て。逃げんな！待てや！」

と、こんな感じだ。「待てや―――！！」
「誰が待つか！ボケェ！」
こんな言い争いをしながらチュッチュはマンションの中に入って行った。
「開けよ。開いてくれちゅ―！」と叫びながらチュッチュはオートロック式の扉を乱暴にこじ開けようとした。
「何処じゃ、タコ野郎」と後ろから聞こえてきたくらいに扉が開き、チュッチュはエレベーターに乗り、最上階のボタンを連打した。
扉が閉まりエレベーターが動き出した。