悔し涙

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会長「おう、残念だったなあ。 まあ座れよ。」    さっきまでは顔を真っ赤にして怒っていた大和田寛会長だったが、いつもの様な笑顔を俺に向けていた。    東京の片隅のジムから日本王者や東洋王者を排出したこの会長は頑固だが怒りをいつまでも引きずらない性格だった。    そんな会長の笑顔を見ても俺は素直に笑顔を作れず力なく苦笑いして飲みかけのコーラを一口飲んだ。 
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