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始まりのハジマリ
何故? 少年は自身に問いかけた。
錯覚とは思えない、目の前のこの光景……。
「君は……何? 人間なの?」
「貴方は私の姿が見える、よって適合者と認定」
少年の声を無視し、目の前の少女は無機質な声で淡々と少年にそう言った。
目の前? いや違う、少女はそんな通常の表現で表せるほど普通な姿ではなかった。
少女は宙に浮かんでいた。
まるで幽霊のように――――。
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