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「さっきみんなで武具を創造したじゃない」
頭のいい美華は、亜依にも理解出来るように、考えながら話した。
「うん」
「この世界はきっと、私たちの空想とか、創造が大きく影響するんだと思うの」
美華は話しながら、ジッと亜依の目を見つめる。
「さっき真里が、御神木を倒しちゃったでしょ、
あの時真里は、きっと木が砕けるのを想像しながら、矢を放ったと思うの」
美華は、チラリと真里を見た。
「確かに……あの時オイラ、そんなこと考えながら射ったべ」
真理は目を丸くして、美華の顔を見る。
「つまりね、この木も硬いと思って触れば硬いけど、
中身はスポンジで出来てるから、プニプニよ……って思えば……」
美華はそう言いながら、目の前の木の枝を掴んだ。
枝は本当にスポンジで出来ているかのように柔らかく、
「ほら、気持ち良い~これ、ムニュムニュ~」
美華は嬉しそうに叫んだ。
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