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しかし祠神もぴったりとくっついている。
あんな重そうなものを持ってよくそんな動きが出来るものだ。
シェイドハイダーは振り切るのが不可能と察したのか、方向転換して祠神に向かっていった。
祠神は向かってくる敵に対して刀を振り下ろす。
ドカッ、という大きな音がして敵が吹き飛ぶ。
遠くに投げ出された敵はそのまま動かなくなった。
祠神がゆっくりと近づき札を取り出す。
これからあいつを浄化するのだろう。
しかしその瞬間、倒れていたシェイドハイダーが急に起き上がった。
動けないふりをしていたのだった。
そいつは急に走りだし、祠神には目もくれず、一直線に俺の方へ来た。
避けなくちゃならない、頭ではそれをわかっていたが、体が反応しない。
そうしている間にも向こうはどんどん迫ってくる。
しかし体は動かない。
気が付くと、すぐ目の前に牙があった。
俺は思わず目を瞑った。
目を開けると、いつかのように祠神が敵の攻撃を防いでいた。
しかしこの間と違ったのは、敵の攻撃を受け止めているのが、祠神の左腕ということだった…。
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