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授業も始まり、少しは緩和されると思ったこの状況だが
まさか、先生達までもが僕達を避けている
当たる流れで準備してたのに、僕を飛び抜かしたり
僕達の周りだけ、先生が回って来なかったり
質問しても、怯えるられるこの状況
居心地が悪い事この上なくて、あと数十秒の午前中の終礼チャイムが待ち遠しい
「えー。では、授業を終わりたいと思います」
「きりーつ、れーい」
ダラダラとした委員長の号令がクラスを率いて挨拶
終礼と共に、クラスを出る人もあり
友達と話を始める人もあり
だけど、おかしいのは誰ひとり僕達と関わろうとしない事だ
普段となんら変わらない昼休みなのに、普段と変わらない教室なのに
「瑞姫、昼飯一緒に食おう」
「うんっ!えっとじゃあ、食堂だね
ごめんね、ホントはお弁当作れたらいいんだけど」
「僕が寝坊したから悪いんだ
瑞姫の仕事じゃないんだから気にすんな」
二人連れ立って、食堂へと向かおうとした俺達だったが
瑞姫が何かを思い出したように立ち止まる
「あのさ、おトイレ行ってくるね」
「ん、じゃ席とっとくよ」
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