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それから、学校までの道のり
駅まで徒歩15分、電車で20分
そこまでは何にもなく、いつも通り
「瑞姫。」
「な、なにかな?」
僕は、この周りに疑問を抱いた。
僕達の周りには、たくさん同じ学校の生徒がいるのだが
やけに僕達の周りだけは、人口密度が低い
まるで、僕達を避けるようにだ
「僕、人に嫌われる事したっけ?」
そんな結論に至った僕の頭
見た目と中身は比例しないのか、残念ながら、これ以外に答えは考えられなかった
「してないんじゃないかな?
……す、少なくともあたしは、マオちゃんが………す、す、好……」
「そうだよな。してないよな」
瑞姫のちょっとした頑張りはスルーして
僕は、この状況を確認する
僕の近くには、一人だけ。それは瑞姫の事だ
そして、歩道の前、数百メーターには人がいない
前は早足で行くのみで、その距離は縮まる気もない
後ろは、五十メーター程、その後ろは大渋滞がおきている
結論からして言えば
「でも、間違いなく避けられてる」
「……きっと、電車の時間の問題だよ
ほら、私達も少し急ごう?」
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