サクラと光太郎

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川口「光太郎、いつもの掃除いってこいや。」 光太郎「はい、先生。ってどこでしたっけ?」 川口「サクラとこや。おまえは、サクラで十分や。」 皮肉だろうか。サクラと僕、なにが十分なんだろうか? 「お父さん、光ちゃん目が点になってるやん。それにサクラにも光ちゃんにも失礼やわ。」 今、話していてフォローしてくれているのは、桜子さん。 ちなみにサクラとは馬のことで同じ名前をもっている競走馬がいる。 桜子さんは、元地方で女性ジョッキーとして活躍していた厩務員さんで川口調教師の娘さんでもある。ジョッキーをやめた理由は知らないが。いつも新人の僕を励ましてくれる良きお姉さんだ。
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