3人が本棚に入れています
本棚に追加
HR前でまだ席を立っている者も多い中、窓際の自分の席に座ってボンヤリと外を眺める。
ふと、自分がこの町に来た経緯を思い出す。
母と妹が父に殺され、その父も自殺し一人残された俺はある孤児院に引き取られた。
そこで美里と出会い、そして……
夢を見た。
碧い龍の出てくる夢。
そして珠を貰った。ビー玉ほどの小さく透き通った珠だ。
それは『半熟の珠』と名付けられ、今も持っている。
碧、翠、黄、桃、黒、白、橙。そして、紅。
この珠が八つ揃った時、俺らは世界を守る力を手に入れることができる――らしい――。
実際、何が何で何なのかよくわからない。何から世界を守るのか、どんな力なのか……。
最初のコメントを投稿しよう!