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まだ6時前と言っても、秋口の夕方は日の入りが早い。
明るいオレンジに染まった雲を車窓から眺め、2駅分の夕焼けを堪能した。
ホームに降り立ち、ゆっくり改札口へと向う私の視界に、様々な人達が映ってゆく。
家路を急ぐサラリーマン、学校帰りの学生達、デート中らしきカップル…。
なぜか皆早足で私をビュンビュン追い越していく。
違った。
自分が周りの人達よりゆっくり歩いてるだけだ。
なんだか1人だけポツンと取り残された気がして、切ない気分に包まれた。
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